準備からワクワクが止まらない
いつ、どこで、何を釣るか。ワクワクする時間は、次の計画を決めた時からもう始まっている。
潮の時間を調べ、どんなルアーを使うか、どんなカラーリングなら食うか、もし釣れなかったらどう変えるか。
いろんな状況をイメージしながら準備を重ねる。そして、待望の日がやってくる。
いつ、どこで、何を釣るか。ワクワクする時間は、次の計画を決めた時からもう始まっている。
潮の時間を調べ、どんなルアーを使うか、どんなカラーリングなら食うか、もし釣れなかったらどう変えるか。
いろんな状況をイメージしながら準備を重ねる。そして、待望の日がやってくる。
夜の暗い海にうっすらと光が差してくる。トランポを降りて、潮の流れに目を凝らす。そしてポイントを決める。道具の準備をしながら、早くルアーを投げたくて心がはやる。ヒュンと、静かな海に音が通る。ルアーを巻き上げる感触で魚を探し、狙いをつけていく。何投目かで、グッと竿に大きなテンションがかかる。組み合った瞬間に相手の力が分かるのは、柔道や相撲と同じかもしれない。この引きは、大きい。
12フィートの竿が大きくしなる。ライン1本でつながった魚と駆け引きをしながら、リールを巻いていく。子供の頃に近所の川で味わったこの興奮を忘れられなくて今も釣りをしている。ゲームでは味わえない本物の感触だった。それ以来、偶然釣れるのではなく、狙って釣れるようになりたいと思ってきた。水面から魚が上がる。猛者との対面に、子供のように心がはしゃいでいる。